創業1947年
石原呉服店
大阪府/泉佐野市/日根野
永く愛する着物と帯展 ‐ 神楽坂フラスコ
― 展示会開催まで ―
(随時更新します。)
第一章
2023年9月1日~4日
東京・神楽坂フラスコにて展示会を開催する運びとなりました。
弊店では創業以来長年にわたり、地元を中心に展示会を開催しておりました。
しかしながら、時代の変化と共に展示会の在り方について自身に問う機会もあり、十数年の間、展示会を開催いたしておりませんでした。
そしてコロナ感染症の流行により業界内外でも展示会の開催が一旦停止され、不要不急の外出が制限される事態となりましたが、ありがたいことにオンライン上でお客様とのご縁を繋ぐことができました。
そのような時を経て、時代の流れを汲み取り、今まさに対面による作品の紹介が必要な時だと感じております。
泉佐野・石原呉服店にとって、東京での展示会開催は創業以来初めてのことです。
弊店が1年半をかけ準備をすすめていく過程を、ここで少しずつ紹介させてください。
創業当時の石原呉服店
ウィンドウ
現在の入口・ウィンドウ
東京展示会ストーリー
2022.5
2022年5月始め、
地元ではない場所で展示会を開催しようと思い立ちました。
では、どこで開催するか?
思い切って、現在一番顧客様が集中している関東ではどうかと考えました。
2022年5月中旬、
会場の下見へ。
ほんわりあたたかで落ち着いたイメージが
うちに合うんちゃう?と気になっていました、
東京の神楽坂フラスコさんへ見学に行って参りました。
とても人気のギャラリーです。
当日のレイアウトをイメージできるよう、
会場の様子をしっかり頭に叩き込んでいます。
神楽坂という立地も魅力的な、素敵な空間でした。
2023.5
弊店の主なコンセプトは
「永く愛する着物と帯」ですが、
会場と時期毎にサブコンセプトを決めて
その時、特にご覧いただきたい作品をこだわって集めていきます。
こちらは美しく染め上がった生糸です。
この生糸から何が生まれるかはお楽しみに。
2023.6
関東圏の友人から、展示会に際して言われたことがずっと頭から離れません。
「地方から東京に出るのと、大阪から東京へ出るのは意味合いが全然違う。」と。
つまり大阪に対するお客様の期待度、もの珍しさ、言葉も文化も・・・。
当初は大阪を背負う覚悟が必要なのか、など考えたりもしました。
しかし結局は自然体が一番、自分達らしさが出ていいと思う今日この頃です。
有るものは有る。
無いものは無い。
出来ることは出来る。
背伸びしない。
大阪の小さなお店そのままで向かいます。
どうぞ温かい目で見守りつつ、
是非お運びくださいませ。
展示会用のDMの準備を、少しずつ進めています。
早い時期から作成して、時間を空けて見直して
関係者全員の意見を聞きながら修正して、
試し刷りして・・の繰り返しです。
撮影はまだですので、メインの画像はありません。
その他、当日使う紙類のデザインも考えています。
2023.7
初夏の京都。
毎月仕入れに行きますが、
決して今回の展示会を意識した作品選びはいたしません。
いつも美しいと感じるもの。
自分が好きなもの。
永く愛されるもの。
それが基準です。
展示会は画像では伝え切れない弊店推しの作品と出会えるチャンスです。
あっそうだ。
お楽しみコーナーも作ろうかな!
東京での仕事を一気に詰め込み、若旦那は新幹線で上京。
まずは代官山での 勝山健史 織物展へ。
結局2日間、勉強の為お邪魔させていただきました。
秋冬用の半巾帯は、
これからのトレンド間違いなし。
出来上がったばかりの作品を見せてもらいに。
今週は、展示会用のお知らせDM仕上げの最終段階。
幾度となく修正がかけられ、何度も試し刷りをしました。
ようやく発注ができそうです。
メインのカバーデザインも決まりました。
神楽坂のギャラリー、フラスコの見取図を元に当日のレイアウトを打合せしています。
お客様の動線や空間の確保も考えつつ、
どのように飾ろうか模索中。
壁側も無駄なく展示に使えるよう、什器として木の棒を用意。
長いものをカットしました。
カット面は、作品を傷つけないよう入念にひとつひとつヤスリがけ。
当日は、この他職人さんにオーダーしたオリジナルの什器も持っていきます。